サーラとシルフィリアのプリンセッセ・ラヌーバ
著者:shauna


サーラとシルフィリアのプリンセッセ ラ・ヌーバ!!

#3 「今日のMCは何故かサーラ。その理由は?」

 シルフィリア「突然ですがサーラさん。貴族のイメージってどんな感じですか?」 

 サーラ「え?貴族のイメージ?」

 シルフィリア「えぇ・・地球では何かワイングラスを持って『ルネッサ〜ンス』って言うのが貴族のイメージだということを小耳にはさんだものですから。」

 サーラ「・・・・まあ、間違っちゃいないかな?安易に想像できる貴族って言うとそれになるかも。」

 シルフィリア「地球の人達は随分と貴族をバカにしてるんですね〜・・・」

 サーラ「まあ、メジャーじゃないからね。貴族制なんて有名な国じゃもうやってないし。」

 シルフィリア「だからって・・・その貴族のイメージは・・・お・・おかしいとちゃうんか〜い!!ハハッ」

 サーラ「行ったこともないのに地球のことよく知ってるよね・・・シルちゃんは。」


 オープニングテーマ


 シルフィリア「皆さん。夢でお会いして以来ですね。白麗なる騎士姫"シルフィリア"です。」
 
 サーラ「え〜・・・うなされたと思うんですけどね・・・こんにちは。地上の女神"サーラ"です。」

 シルフィリア「さて・・・やっぱミーティア様でないと空気が新鮮ですね。いつも収録しているこのレウルーラ特別スタジオもなんとなく見違えた気がします。」

 サーラ「そうだね〜・・でも大丈夫かな?私ツッコミとかできないよ?」

 シルフィリア「まあ、その時はその時で2人でボケ倒すのもありかな〜って・・」

 サーラ「でも、多分プロデューサが許してくれないよ?」

 シルフィリア「じゃあ、どうします?」

 サーラ「ふっふっふ・・・実は、こんな事もあろうかと、一応突っ込み役を読んでありま〜す!!」

 シルフィリア「おお!!流石サーラ様。準備がいいですね。」

 サーラ「では、登場していただきましょう!!ボケっぱなしの私達のストッパー。ニーナさんです!!」

  ―パチパチパチ―

 ニーナ「は〜い。ってなわけで、突っ込み役でボクが呼ばれたわけだけど・・・正直シルフィーとは劇中でまだ会う目途が立って無い僕が出ていいのかなぁ〜・・・ってかボクも意外とボケ担当だから突っ込まないよ?」

 サーラ「う〜ん・・・それはちょっと困るけど・・・まあ、今からじゃ代役も立たないし、仕方無いよ。」

 シルフィリア「そうですね〜・・今からじゃ・・・」

 ニーナ「ってかいつもここに居るミーティアどしたの?この番組ってミーティアとシルフィリアの〜じゃなかったっけ?」

 シルフィリア「では説明しましょう。何故、今回はミーティア様でなく、サーラ様なのか・・」

 ニーナ「うんうん。」

 シルフィリア「実は前回の座談会の『クイズ 輝きミーティアロード』で箱の中身はなんだろな?っていうのをやりまして。」

 ニーナ「うんうん。」

 シルフィリア「もし間違えたら化学兵器クラスの辛さを持つ調味料『ザ・ソース』を惜しげもなく使ったエクレア通称ザクレアをロシアンルーレットしてもらう約束になってたんですけど・・・・それを先程楽屋でやったんですね。」

 ニーナ「罰ゲームを?」

 シルフィリア「はい。正解したサーラさんを除外して後の全員で『せーの!!』で食べたんですけど、ファルカスさんが当たりを食べて、残りは全員全滅。ハズレを食べてしまったミーティア様は舌が焼け焦げるような物を口にした為、当然喋ることなどできないわけで、今回は一切参加できないんです。」

 ニーナ「・・・それって大丈夫なの?・・・化学兵器食べたんでしょ?」

 サーラ「う〜ん・・・後で体内和浄(ピュアラル)すれば大丈夫だと思う。」

 シルフィリア「お医者さんがこう言ってますので大丈夫です。では、いつも通りのテンションで参りますよ!!まずは本日のゲスト!!」

 サーラ「はい!!今日はファルカスと・・・えっと・・・」

 シルフィリア「・・・・・・」

 サーラ「・・・・・・・・・」

 ニーナ「どうしたの?」

 サーラ「いや・・・他に使える人が居ないんだけど・・・」

 シルニナ「・・・・・・」

 シルフィリア「じゃあ、とりあえず今日は4人で回しましょうか?」

 サーラ「それもそうね!!」

 ニーナ(突っ込まない・・突っ込まないよ〜!!)

 
 シルフィリア「では、本日のゲスト!!ファルカス様です!!」
 
 ファルカス「ど〜も〜!!!人呼んで魔物退治のエキスパート!!ファルカス・ラック・アトールです!!!」

 ニーナ「おぉ!!!ファルカスくんは何で今日こんなにテンション高いのかな?」

 ファルカス「いや〜・・・本編に登場しなくなって・・・出番が消えて早一年半。思えば長かった・・・時には原作者を恨んだり、無理矢理にでも出てやろうかと思ったことも何度もあった・・・が!!!しかし!!!ついに俺は二次創作で復活したんだ!!しかもしかもしかもしかもしかも!!!!サーラに勝った!!!!!!!!」

 ニーナ「えぇっ!!?ホントに!?」

 ファルカス「ああっ!!詳しくは本編だ!!ついに攻略不能と思われていた地上の女神!!サーラに俺は勝ったんだ!!!!」

 ニーナ「・・・どうしちゃったのファル?」

 シルフィリア「二次創作とはいえ、出られた喜びとサーラ様に勝った陶酔感でちょっとおかしくなってるんですよ・・・・」

 ニーナ「でも、ファルカス君すごいじゃない。サーラさんに勝っちゃうなんて・・・」

 シルフィリア「そうですね〜・・方法は最低ですけど・・・」
 
 サーラ「うん。おめでとう。ファル。方法は最低だけど・・・」

 ファルカス「ハハハッ!!褒めても何にも出ないぞ〜!!」

 サーラ「一応言っとくけど、褒めてないからね?」

 ファルカス「え?何々?サーラに最後に勝った歴0年の俺のどこを誉められないって〜?」
  
 ―いろんな喜びが重なり壊れ気味のファルカス君を元に戻しますのでしばしお時間を・・・―
  「最後の審判(ワイズ・カタストロフ)」「断罪の光(デマイズ・レイ)」「幻想なる刻の扉(イリューシオ・ホーラフォリス)」
  「ぎゃあああぅあああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 シルフィリア「さて、早速コーナー行ってみましょうか!!!」
 
 サーラ「そうだね〜・・・」
 
 ニーナ「ちょっとちょっと!!!今のはいくら僕でも突っ込むよ!!?」
 
 シルサラ「?」
 
 ニーナ「二人揃って首を傾げない!!!なんか、今シルフィー凄い技使ったよ!!!ってか本編出て無い技使ったよ!!それスルー!!!!」
 
 シルサラ「・・・・やり直す?」
 
 ニーナ「・・・・いや・・・たぶんそれするといくらギャグでもファルカス君がホントに死んじゃうから止めとこっか・・・」

 シルフィリア「じゃあ、コーナー行きますよ〜。『シルシルが簡潔に教えてあ・げ・る』のコーナー!!」

 サラニナ「パチパチパチ!!!」

 シルフィリア「うぅ・・・」
 
 サーラ「えっ!!ちょ!!何泣いてるのシルフィー!!」

 シルフィリア「いや・・このコーナーで拍手されたの初めてだったので、ちょっと・・・」

 ニーナ「嬉しかったんだね。」
 
 シルフィリア「それでは、気を取り直して、まず最初のお便り行きましょう。PN『ニーナン』さんから頂きました。『シルフィリアの使ってた『絶対守護領域』って・・』ああ・・・コードギ○スです。次。」

 ニーナ「えぇ!!」

 シルフィリア「なんですか?」

 ニーナ「いいのそれ!!?」

 シルフィリア「いや〜・・・元々、先に『ミラージェ・ディスターヴァ』って名前だけ、決めてしまいまして・・・漢字どうしよっかなーって考えた挙句、直訳を生かして、『それは幻想なる妨げし障壁』にしようかと思っていたんですが・・・」

 ニーナ「が?」

 シルフィリア「なんか強そうに聞こえないので、もう絶対バリア〜!!みたいな感じで絶対守護領域にしようかと・・・」

 ニーナ「う〜ん・・認知度の違いだね・・・なるほど〜」

 シルフィリア「ついでにミラージェが幻想だけでなく蜃気楼という意味も持っていたので、作者的につい・・・」

 ニーナ「わかる人しかわからないところをつくなんて・・・さすがシャウナ君はひねくれてるね・・・じゃ、次のお便り行こっか?」
 
 シルフィリア「は〜い。ペンネーム“皿”さんから頂きました。魔道学会の“空の雪”って派閥についてもう少し詳しく教えてください。」

 サーラ「珍しくまともな質問ね。」

 ファルカス「その質問には俺が答えよう。」

 ニーナ「おぉ!!さっきまで黒コゲだったファルカスが復活した!!」

 ファルカス「復活もするさっ!!貴重な出番を稼ぐためなら!!」

 ニーナ「本編に出番がないと苦労するね・・・」

 ファルカス「ああ・・山下しげ○り(世界のナベ○ツの相方)とか、レ○ザーラモンRG(HGの相方)の気持ちが今ならよくわかる。さて、空の雪についての解説だったな。
“空の雪”ってのは正式名称“公安綱紀粛正委員会”のことだ。ちなみに、空の雪って名称は奴らが自分たちこそ地にまだ付いていない雪のように純白の精神を持っていると考えてるからなんだか・・・とにかく、危ない連中だ。何しろ、魔道学会以外の魔法組織は善悪に関係なくいらないと考えてるよう奴らだからな。とにかく魔法組織を潰しまくってその組織を支配下に置いたり、その組織が持っている高等なスペリオルをコレクトすることが生業と考えても間違いじゃない。」

 サーラ「でも、そんな派閥が何で、魔道学会内に存在するの?問答無用で切り捨てればいいじゃん。」
 
 ファルカス「え!?・・・えっと・・・それはだな・・・・」

 シルフィリア「同じ組織内の人間は裁き難いんですよ。ほら、政治家だって○○党がやった不祥事を同じ○○党の人が追求したり、言及したりしませんし、警察でも警視以上の地位の人が不祥事起こしてももみ消したりするでしょう?あと、裏金とかも(我、関せず)だったり・・・それと同じです。」

 ニーナ「大人の事情ってやつだね。」

 シルフィリア「もし、そういうことをしっかりと裁くことができる世の中なら私たち聖蒼貴族なんていりません。」

 サーラ「それもそうね・・・」

 ファルカス「世界の未来は暗いな・・・・」

 シルフィリア「さて、湿っぽくなったのでここで恒例のクイズコーナー行ってみましょう。」


 サーラ「『クイズ リリカルサーラパワー!!!』」


 ニーナ(突っ込まない・・絶対突っ込まないからね・・・・)

 シルフィリア「さて、今回はミーティア様不在ですが、内容はいつも通りお送りします。クイズに答えて間違えたらシャウナ特製のピリ辛スイーツをロシアンルーレットしていただきます。」
 
 ニーナ「いや、ピリ辛ってレベルじゃ・・・あ!!(危うく突っ込んでしまうところだった!!)」

 サーラ「それで、今回の罰ゲームは?」

 シルフィリア「モモルデシンという物質を濃縮して詰めたおまんじゅう。通称モモルまんです。」

 ニーナ「モモルデシン?・・・あんまり聞かない名前だけど・・・あれ?なんでサーラちゃん顔をしかめているの?」

 サーラ「も・・モモルデシンって確か・・・ゴーヤの苦み成分じゃなかったっけ?」

 シルフィリア「おお!!さすがお医者さん。詳しいですね!!」

 サーラ「あれを濃縮って・・・・」

 ファルカス「・・・何倍だ?」
 
 シルフィリア「約70倍に・・・」

 ファルカス「よし!!ヤメよう!!」

 シルフィリア「ダメです。」

 サーラ「あのねシルちゃん・・。苦味成分の大量摂取は体にも悪影きょ・・・」

 シルフィリア「ダメです。」

 ニーナ(絶対突っ込まないからね!!!)

 シルフィリア「では問だ・・・・・・」

 一同「?」

 シルフィリア「・・・突然ですが、今日はこのコーナーはなしです。」

 一同「えぇ〜〜!!!!」

 サーラ「なんで!?あれだけ頑なにやるって言ってたのに!!」

 シルフィリア「なしです。」

 ファルカス「いいじゃないか・・俺らも苦いもの食べる決心したんだし・・・」

 シルフィリア「そんな決心はカップラーメンの容器に入れてチャレンジャー海淵に沈めてしまいなさい。」

 ニーナ「どうしたの?いきなり?」

 シルフィリア「はい!!それでは再び『シルシルが教えてあ・げ・る(はぁと)』のコーナー」

 一同「・・・・(怪しい・・・)」


ドガッ!!(シルフィリアを全員で取り押さえる音)

シュルシュル(ニーナがロープでシルフィリアを縛る音。)

ピラッ・・(サーラがシルフィリアの手から剥奪した問題用紙を広げる音)

 シルフィリア「い〜や〜です!!見ないでください!!!」

 サーラ「問題。前回の答えであるハク・・・その毛の色は何色でしょう。白ね。」
 
 ファルカス「白だな。」

 ニーナ「白だね。」

 シルフィリア「三段活用しないでください!!!そして、こんなの無効です!絶対に認めません!!!」

 サーラ「いや・・・でも、コーナーである以上やらなきゃならないし・・・」

 シルフィリア「それでもイ〜ヤ〜で〜す!!私は辛いのは大丈夫でも酸っぱいのと苦いのは苦手なんです!!!特に苦いのは大嫌いなんで〜す!!!」

 ―全員が正解するともれなくロシアンルーレットとか関係なく、用意した罰ゲーム用スイーツをシルフィリアがすべて食べなければならないのです。―

 ファルカス「あ〜・・仕方ね〜よ、シルフィリア・・ルールはルールだしな。」

 シルフィリア「なんで今回こんな簡単なんですか!!このコーナーって基本的に私が他人の苦しむ様を見て楽しむコーナーでしょ!!!!」

 一同(そうだったの!!?)

 ―いや、たまにはシルフィリアが食べないと不公平な気がして・・・―

 「そんな気は全然しません!!!ってか全部ってなんですか!!?」

 ―6個?―

 シルフィリア「個数のこと聞いてるんじゃありません!!」

 ―ってなわけで、都合良・・ゲフンゲフン・・・可哀そうなことにシルフィリアが縛られているので・・この人たちに食べさせてもらいましょう。それではお呼びしましょう。セレナ、カーリアン、アスロック、ミーティア、ロビン、そして、アリエスの6人によるシルフィリアに負けて変なモノ食べさせられた友の会の面々です。尚、前回のダメージが強い後半4人は終始無言ですが、お気になさらず。―

 シルフィリア「目がものすごく怖いんですけど〜!!!!!」

 セレナ「シルフィリア様。よくも・・じゃなくって・・・こんなこともあるわよ。大丈夫。私たちがこのコンビニの肉まんサイズの緑色のお饅頭を口に無理やり優しく詰め込んであげるから・・・わ〜・・餡がたくさん入ってるわ〜・・薄皮饅頭みたい!!」

 カーリアン「そうだぞフェルトマリア卿。この前の仕返しに・・・じゃなかった。この前私たちが食べたんだから、今回は無理やりにでもおまえの口にこのモモルまんとやらを優しく詰め込んでやるから覚悟しろ。見ろこの餡。濃い緑色で一見すると抹茶味に見えなくもないだろ?」

 シルフィリア「全然優しくしてもらえるように聞こえないんですけど〜!!!!」

 ミーアス「・・・・・・」

 シルフィリア「目が怖いです!!!」

 ロビアリ「・・・・・・」

 シルフィリア「なんで2人ともそんなに笑顔なんですか!!?」

 セレナ「じゃあ、誰から行く?」

 ―ビシッ(ミーティアが手を挙げる音)―

 セレナ「じゃあ、ミーティアからね・・・・」

 シルフィリア「嫌・・・やです・・・助けてください・・・(泣)」

 ―(えいっ)(フグッ!!!!)―

 モグモグ・・

 シルフィリア「あれ?甘い。」
 
 ミーティア(ちっ・・・)

 カーリアン「どうやら当たりだったようだな。」

 セレナ「見事よ。ミーティア。」

 一同「?」
 
 セレナ「だって、最初のが当たりってことは後は全部外れってコトじゃない。」

 一同「(はぁと)」 シルフィリア「!!!!(←血の気の引く音)」

セレナ「芸人としてこれ以上においしいことはないと思うけど・・・」

シルフィリア「いや!!私芸人じゃないし!!!あれ!!?皆さん何か目が危なくないですか・・ちょ!!動けないからってゆっくり近づいてくるのやめてください!!!いや!!やめて!!本当にごめんなさい!!これからはいい子になります!!もうイジめたりしませんから!!!だから!!!!イィ〜ヤァ〜〜!!!!!!!!!!」



しばらくお待ちください。by作者。



サーラ「さて、再開して間もないんですが・・シルちゃんが居なくなりました。」

ニーナ「具体的にはちょっと病院に・・・」

ファルカス「凄まじかったな。人の恨みは買わないほうがいいと心より思ったよ。特にアリエスとロビンのモモルまんを奪い取ったミーティアとセレナの2人が中の餡だけを笑顔でスプーンで口に押し込む姿は俺もトラウマになるところだった。」

サーラ「ってことで、ここからは『女医サーラ先生が教えてあ・げ・る(はぁと)』に変更でーす。」

ニーナ「わ〜・・なんかエロティカルな響きだよね〜・・・」

ファルカス「どうでもいいが・・程々にしないとまた削除されちまうぜ?」

サーラ「まあ、その時はその時だよ。」

ファルカス「見切り発車もそこまで行くと気持ちいいなぁおい!!」

ニーナ「突っ込まない・・・突っ込まないからね・・・」

サーラ「まあ、でもこれが最後のお便りなんだけどね・・・次のお便り。『流星散らしてデェェェートォ』さんから頂きました。」

ファルカス「なんかパワーアップしてないか?」

 ニーナ「誰?」

 サラファル「シャウナの裏人格」

 ニーナ「いい加減僕も突っ込むよ!!何、裏人格って!!」

 サラファル「酒飲んだシャウナ。」

 ニーナ「そういう書き方していいと思ってるの!!謝れ!!ルーラーの館のRNCメンバー全員に謝れ!!!」

 ―ごめんなさい!!!―

 ニーナ「そこで素直に謝るな!!!ここから先が続かないでしょ!!!」

 ―まあまあ、そう言わずに・・サーラさん。続きをお願い。―

 サーラ「はいは〜い。『先週はありがとうございました!!それで今週なんですが、2つの内どちらかをやってほしいんです。1、『シルフィリアとアリエスのデートプレイ』 2、『シルフィリアにアリエスが凌辱プレイ』だって・・・」

 ニーナ「そろそろ管理人にシャウナ殺されるんじゃない?」

 サーラ「まあ2を書いたら瞬殺ね。」

 ―だがあえて!!!―

 ファルカス「書かせねーよ!!!俺の出番がまた無くなるだろうが!!!」

 サーラ「ってわけで1番でよろしく。」

 ―うぃ・・・―


 番外編 黒と白のラブソング・・・(前編)
 ロレーヌ侯爵クーデター事件から一ヶ月。魔法と腕の良い大工により、レウルーラを元より数段立派に修復してから初めての休日が訪れた。
 
 「ごめん・・・今なんて言った。どうも、最近働き過ぎで頭がおかしくなったかもしれないから・・・」
 
 その言葉に完璧な笑みを崩さずに口を開き・・・

 「だから・・・アリエス様。私とデートしましょう。」

 シルフィリアは再度そう言った。
 どうやらさっきのも聞き間違いじゃなかったらしい。ただ、余りにも突拍子の無い発言だったから、脳が「ありえないだろ。」と拒否反応を示しただけだった。
 久々の休みの日、起きて朝食を食べ、書類を整理し、時計を見るとまだ午前9時半。昼食は店屋物で済ませる予定だったので、残る仕事は夕食作りのみ。つまりほとんど休業状態の一日を何に使おうかと考えていたらシルフィリアが執務室までわざわざ来て、そんなことを言い出すものだから・・・

 なるほど・・・そうか・・・デートの申し込みか・・・

 「・・・・・・で、今回はどんな罠?」
 
 「ちょ!!!なんでそういう受け取り方しかできないんですか!?」

 「ウルサイ!!一言で言うなら今までの経験だ!!シルフィーが流れじゃなくて自分からそういうこと言い出す理由は俺を陥れるか俺以外の誰かを陥れるかの2択だろ!!?」

 サファイア色の瞳がこれ以上ないぐらい可愛らしく抗議してくるが、騙されるか!!
 思い起せばシルフィリアと一緒に暮らしだしてからの金曜の夜。シルフィリアに苛められ弄ばれ、おまけに最近反抗期を迎え気味の理性もかなりヤバくて・・・
 それだけでもちょっと軽く頭が痛いというのに昼間もなんて堪ったものじゃない!!とアリエスは決意を固くしてシルフィリアを睨み返した。
 「それに、たったそれだけの為にシルフィーがわざわざ俺の部屋まで来るはずが無い。いつもなら、自分の部屋まで呼び付けるし・・・何か裏があるんだろ? さあ、白状しやがれ・・・」
 
 「だって、私も暇なんですもん!!」
 机に両手をバンとついて、シルフィリアが必死に訴える。
 「仕事もないし、書類はアリエス様が全部片付けてくれたし、特にやりたい事もないし・・・それに、別にそんな大したことじゃありません・・・レウルーラの問題も解決して久々に買い物したり、遊んだりしたいので付き合って貰いたいというだけです。」
 
 ・・・なんか思ってたよりも普通だな・・・

 確かに最近は仕事と屋敷の再建でめちゃめちゃ忙しくて遊びはおろか買い物すらセイミー任せにしてたけど・・・

 それに、ただ遊びにいくだけならそれほどひどい事にはならないか・・・
 シルフィーからも何か邪悪な物は感じないし・・・
 とりあえず・・・
 「だったら、デートなんて紛らわしい言い方しなくても・・・遊びに行こうでいいんじゃないの?」
 「だって、年頃の男女が2人きりで出かけるんだからデートでしょう?女の子同士でもデートと言う時があるのですから・・・」
 「その百合色めいた世界はともかくとして・・・」
 だが、シルフィーが誘っているのだから裏があるような気がプンプンするわけで・・・
 
 「でも、今回はやっぱ・・・」
 「ちなみにもし、断るようなことがあれば・・・」
 「ぼ!!暴力反対!!!」

 「全ての服を脱ぎ捨てて裸エプロンで街の広場で踊って、痴女のレッテルと共に自分の人生をメチャクチャにします。」


 「・・・オーケー分かった。承諾するから止めてくれ。ってか重すぎる。いっそ殴ってくれ・・・」

 「では30分後に地下室の刻の扉の前で・・・」
 「ああ・・・・」

 刻の扉を使って、行った先のスペリオルシティの東側は繁華街になっている。
 聖スペリオル王国の王宮を中央に据え、そこから円形に広がる市街地は4つの地区にわけられている。
 比較的に職人が多く住み工房の多い北側、農業地区やそれに伴う市場のある西側、貿易や金品の取引を行うための商館の多い南側。そして、王都への玄関口であり、宿や食事処やアパレル関係から雑貨などの食品以外を扱う店とイベントが多いのがこの東側となっている。
 
 まだ午前中ということもあり、早めに街に到着した旅人や自分達と同じ年頃の若者も多く見受けられる。

 「さて・・・まずどこに行く?昼飯にはまだ早いし、とりあえず、どっか遊びに行こっか?」

 「そうですね・・・魔術祭を除けば街に来るのは約半年ぶりですし、新しい店も出来てるかもしれませんしね・・・」
 「じゃあ、少し歩こうか?魔術祭の後だから、それなりに店も様変わりしてるだろうし・・」
 「は〜い・・・」
 普段からこれぐらい正直なら言うこと無しなんだけどな〜・・・
 けど・・・シルフィーもデートとか言っておきながら普段とは違い色気のある事はまったくしてこない。普段なら天然なのかそれとも狙ってやってるのかはわからないが、そんな言葉では片づけられない精神攻撃の域に達すると思うようなことを平然としてきたりするのに・・・ただただ不気味だ。
 まあ、心の奥底がものすごく残念がっているのは納得いかないけど・・・
 
 そんな様子のアリエスを見てシルフィリアが思わず笑みを漏らした。
 「もしかして・・・手ぐらい繋いで欲しかったりします?」
 「な!!!何を言って!!!」
 「え〜・・・図星じゃないんですか〜・・・こちらから誘ったのですから、御望みとあれば腕ぐらい組んであげますよ?」
 「いや!!そんなんいいから!!ほら!!歩きにくいし、暑苦しいし!!!」
 アリエスはそう言って街並みに目線を戻し、溜息をつく。よかった・・・何とか誤魔化せた。
 まあ、お年頃だし、異性と密着できるならこれ以上嬉しい事はないんだけど、相手はあのシルフィーだし、なんというか・・・俺如きには単純に勿体ないと言うか・・・後からどんな風に弄られるかわかったもんじゃないっていうか・・・
 でも。それでも、残念がってる部分がある時点で男って駄目だよな〜・・・

 シルフィリアと並んで街を散策しながら2人はのんびり店を見て回る。途中、本屋が見つかったのでシルフィリアの要望で入りロビンの書いている大ヒットセラーシリーズの続編「勇者ファラと煩悩のコルセット」と「勇者ファラと不死鳥の医師団」の2冊を購入し、次にアリエスの要望で入った金物屋で新しいフライパンと包丁を購入した。

 そして、昼前に最後に入る決めた店の前・・・

 その前でアリエスは顔を真っ赤にして立ち尽くす。

 「どうしたんですか?」

 シルフィリアのそんな言葉にアリエスがちょっとキレながら言い返す。

 「いや!!どうしたって俺にここに入れって!!?」

 そう言いつつアリエスが指差す先・・・そこにあるのは・・・


 女性下着の専門店だった。


 「大体何で!!どうして!?苛めとしか思えないのは気のせい!!?」
 「苛めだなんて人聞きの悪い。だた、最近ちょっと胸が大きくなったみたいでブラがきつなってきたので・・・」
 「男の前でそう言うことを平然と言うな〜〜〜〜!!!!!!!」
 「仕方ないじゃないですか・・・発育良いんですから・・・」
 「ミーティアとかが聞いたら怒り狂うな・・・」
 「まあ、というわけで行きますよ?」
 「ええっ!!マジで!!!」
 「ちなみに入らない場合は!!!」
 「自分を辱めるのは禁止な・・・」

 「メイド服、ロープ、時切機・・・」

 「何それ!!俺にメイド服着せてロープで縛って時切機で時切絵撮ってその絵をどうするつもり!!!?」

 「ホートタウンの掲示板・・・」

 「貼り出すの!!?自分が禁止だから他人を辱めるの!!!?チクショウ!!なんて嫌な嫌がらせなんだ!!!」
 
 「ってことで・・・入りますよね?」
 「・・・イエッサー・・・」
 シルフィーだからさっき言ったことを冗談で済ませてくれるような気がしないし・・・
 
 涼しげな音のベルの音と共に部屋の中に入るとそこは程良く空調魔法が掛けられて快適な空間だった。だが、それにも増して・・・目のやり場に困る。
 アリエス達以外に今のところ客はいないが・・・女性下着専門店というだけでダメージを受けるのが男という生き物であり、端的に言ってしまえば「これなんて罰ゲーム?」
 
 しかも、一緒に店に入ったと言う事は・・・

 「いや・・・あの・・・」

 入って早々に品物を選び始めたシルフィリアは両手に一着ずつ大人っぽい黒とレース付きのかわいい白の下着を持ってアリエスの前に立つ。

 「右と左・・・どちらがよろしいと思いますか?できれば詳細な感想付きでお願いします。」

 やっぱりこうなるよね・・・

 「ど・・・どっちって言われても・・・」

 色違いのジャケットやバッグならアリエスだってそんなに悩みはしない。

 けど、よりにもよって下着の上下セットなんて・・・

 選べと?どちらが似合うか?身につける本人の前で!?感想まで付けて!!!?
 ってか下着の良し悪しなんてわからないし、何だかものすごく意味深な気がするのは気のせい?
 しばし躊躇っているとシルフィリアは

 「あぁ、なるほど!!私ったら気が付かなくてごめんなさい!!!」

 と言って白い方の下着を一時ラックにかけて・・・

 「アリエス様も男の子ですからきっとこう言う方がお好みですよね?」

 と新たにピンク色の下着をピックアップした。
 なんというか・・・面積が少なくて、しかも、生地のせいか、薄っすら透けて見えるような気がする「大丈夫なのか!?」と疑いたくなるような・・・
 まあ、それはともかくとして・・・

 「違う!!俺はそう言うことを言いたいんじゃなくって!!!」

 否定しておかなければ間違いなく性的趣味を疑われることになりかねないので全力で否定しておく・・・
 「 ? もっとスケスケな勝負下着風な物の方がいいですか?」
 「ちがっ!!!そう言うこと言ってるんじゃなくって!!!」
 
 とにかく、なんとかこの場を切り抜けなければ、このままじゃなんか色々マズい気がするし・・・あっ!!そうかっ!!
 
 「ほらっ!!あれだっ!!下着見ただけじゃ似合うかなんてそういう関係の経験値がめちゃめちゃ低い俺じゃわからないから、ここには午後にシンクラヴィアを連れて一緒に選んでもらうってのはどう?」
 
 「そうですか・・・そうですね・・・アリエス様がそう言うなら仕方ありませんね。」

 シルフィリアの返答に心の中でガッツポーズ。
 さすがです!!ここぞと言う時にはとびっきり優しいのがシルフィーです!!!
 シルフィリアの笑顔を見て、アリエスはより一層の安堵を・・・

 「では・・・実際に着用した所を見ていただき、その上で選んでもらうことにしましょうか・・・」

 ああ・・・なるほど・・・この人は俺を自殺に追い込む気なんだ・・・

 「―――うぉっぉぉおおおおおおい!!!!何それ!!!?」

 この人どんだけ予想外のこと言い出してくれやがってんの!?ってか下着姿を見せるって!!こんな真昼間から!!!しかもあんな透けるのを!!!!!
 そんなの無理!!!そりゃ今後の参考として(何の参考だ・・・)見てみたいけど、そんな本音の思考が命取り!!絶対に今後ずっとこのネタで苛められる!!「あの時、アリエス様私の下着姿見て欲情してましたね〜」ってな感じで!!
 
 「ってか見せるってどうやって!!?」
 「それはまあ・・・試着室の中で・・・」

 「っし!!!いや!!ちょっと待て!!!いっ一緒に入れてことか!!?」

 「 ? それ以外に受け取れる言い方をしましたか?・・・ああ、なるほど・・・つまり、アリエス様としてはこう言いたいと?」

 そうそう!!若い男女が狭い試着室の中に2人きりなんてそんな・・・

 「アリエス様としては着替えの段階からじっくりねっとり見たいと・・・私の肌を舐めまわすように鑑賞してみたいわけですね。」

 このバカ女がぁーーー!!!!

 「アリエス様って意外と変態だったんですね。」

 「本気で止めてくれない!!勝手に拡大解釈してさらに罵るの!!!」

 アリエスの必死の訴えにシルフィリアは僅かに頬を緩ませる。

 「あれあれ?アリエス様ってそういう趣味があるんじゃ・・・」

 「んなわけあるか!!!」

 「ないんですか?」

 「ねぇよ!!!」

 「じゃあ、今日買った下着を今夜、剥ぐような真似もしないんですか?」

 「当たり前だ!!!」

 「でも私の裸は見てみたいですよね?」

 「当たりま・・・・・・・・・・・・イヤ、ベツニ・・・」

 自分の発言がいかに迂闊であったかを呪っていると、シルフィリアの顔が凄く嬉しそうに笑っていたのでもう挽回不可能だと言う事を悟った。

 結局、店員を呼んでシルフィリアを試着室に連れて行って貰い、似合う下着を2〜3着選んでもらってそれを購入し、このものすごく疲れる買い物が終了したのだった。

 


 ―で、今回はここまで・・・―

 サーラ「えぇ!!?何で!!?」

 ―だって、何か楽しくなってきたから・・・次のラヌーバでもう一回やるわ。―

 ニーナ「う〜ん・・・なんていい加減な人なんだろ・・・」


  エンディング


 サーラ「さて、どうだっだかな?今回のラヌーバ。私は中々に楽しかったよ。できればまたパーソナリティで呼んでほしいな〜・・・」
 
 ニーナ「そうだね。僕も意外と楽しめたし、機会があったらまた呼んでよ。」

 サーラ「その時までにはちゃんと突っ込めるようになっててね。」

 ニーナ「その時になってもまだボケっぱなしのつもりなんだね・・・。」

 サーラ「てなわけで、今回の締めは・・・ファルお願い!!!」

 ファルカス「無茶ブリ来た!!!」
 
 サーラ「じゃ、今回は今後の展開についての抱負を・・・みんなー!!ファルが誰もが今後を期待しちゃうような凄い締めを見せてくれるよー!!!」

 ファルカス「無意味にハードルを上げるな!!!えっと・・・えっと・・・『衝撃の展開!絶対読めよな!!』
 
 サラニナ「・・・・・・」

 ファルカス「な!!何だよ!!!」

 サラニナ「アディオス!!!!」

 ファルカス「いや!!お前らちょっとま」

  

 幕引き。



 楽屋
 ファルカス「なあ、俺の締めそんなにひどかったか?」
 サラニナ「・・・・・・」
 ファルカス「おい!!無言は止めろ!!ってか2人で勝手に帰るな!!おい!!!ってかサーラ!!もしかしてまだ怒ってる!!?俺が勝ったのそんなに怒ってる!?」
 サーラ「シルちゃんに言われたらファルってすぐ従うんだね。」
 ファルカス「ちょ!!それちがっ!!!」




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